エレコムからMiracastレシーバーが発売されたが、Miracast認証プログラムをパスしていない(2014年6月15日現在)という話。
LDT-MRC02
http://www2.elecom.co.jp/avd/cellphone/cable/ldt-mrc02/
何が良くないかというと、Miracast”対応”と書いちゃっているところだ。外資ですら微妙な言い回しで回避していたのに何やってんだか。まぁ、エレコム程度の三流周辺機器メーカーが、Wi-Fiアライアンスの商標利用ルールを読んでいるとも思わないので(アライアンスに加入してないっぽいし)、ある意味なるべくしてこうなってる気はする。
上記ページより引用するが、
>> “LDT-MRC02”は、その“Miracast”規格に対応するためのレシーバーです。本製品を使えば、Miracastに対応していないHDMI端子搭載テレビでもMiracastを利用できるようになります。
だそうで、Miracast規格に対応しているが認証プログラムにはパスしていないというのが、どういう意味合いを持つのかについてここはぜひ御説明いただきたいところだ。が、まぁ、こういう三流会社に付き合うのも損なので、ここにメモとして書いて置くに留める。電凸とかもやんないよ、そういうのは暇な人がやってよ。
このブログを読むような好きものの方には、Actiontec Screenbeam Proか、Netgear PTV-3000をお勧めするので、そっちを使ってほしい。そいうえば、Actiontec Screenbeamは派生製品が増えてるし、さらに、そろそろ新製品が出そうな気配。
http://www.actiontec.com/325.html
http://www.actiontec.com/323.html
で、実際問題としてアライアンスに加入していないメーカーが勝手に名称を使うことを止めるのに、有効な手立てというのはあまりない。居直られたらどうにもならない。親玉のWi-Fiアライアンスはどう考えているかというと、Wi-Fiが登録商標ではあるが既にほぼ一般名詞化しているのと同様にMiracastも一般名詞化すると思われるので、まぁ、そのまま放っておこうというのが、FAQからも見て取れる。本来なら、Wi-Fiだって認証にパスしていない製品は使えない単語だが、現状はほぼ無線LANと同義として扱われている。
一応Wi-Fiアライアンスのページには、「Miracastと書いてあっても認証を取ってるとは限らないよ」とは書いてある。
Wi-Fi CERTIFIED Miracast
http://www.wi-fi.org/discover-wi-fi/wi-fi-certified-miracast
改めて言っておくが、Miracastは認証を取った(認証プログラムに金を払った)製品だけが使用を許される名称なので、企業であるエレコムが他社が金をかけて築いているブランド名にタダ乗りしているという状況は非常によろしくない。