HP Mini 1000 Vivienne Tam Editionのアレやコレやソレ

HP Mini 1000 Vivienne Tam Editionというネットブックがある。スペック的には地雷以外の何ものでもないのだが、見た目がイイ!。ということで買ってみたが、結論から言えばまさにザ・地雷PCだ。

地雷の内訳

始めに、HP Mini 1000 VTEがどう地雷かというと、画面解像度が1024×576という変態サイズだ。Windows 8.1のメトロは動かない。また、HDDに1.8インチZIF接続(PATA)というドマイナーで入手性も性能も極端に悪い奴を使っている。1.8インチのHDDを使ったことがある人なら、あの異常に遅いHDDに心底ウンザリしているはずだ。

この、HP Mini 1000 VTE、新品で買う気はしなかったのだが、花柄PC好きとしては機会があったら買ってやろうと思っていた。今回eBayで買ってみたのだが、既に旬を過ぎていたらしく自称良品を買ったら傷が付いていた。ひでぇ。

これだからアメリカ人の”perfect condition”は信用ならねーんだよ、愚痴ってみたりしたのだが、結論から言えば諦めた。道楽だからしゃーないかーと、傷のある本体(シャーシ)を取り替える事にした。HP製のPCは東芝製PC同様部品が買えるのだ。取り替える事にしたのだが、そこでも一悶着あった。

注文したが届かない!

中国系の値段が安い所にシャーシを注文したら、金だけ盗られて注文が入らなかったのだ。性質が悪いことに、この店はメールは通じないし、電話にも出ない。ありゃー、こりゃしくじったぞ。ということで、そのサイトが使っているカードの決済会社にクレームを入れる事にした。2週間程度でrefundされた。されたと思ったのだが、実際にはrefundされずにカード会社と4ヶ月間くらい揉めた。結果としてはrefundされたのだがやれやれだ。

結局シャーシ自体はその中国系のサイトではなく、Amazon.comで買ったのだが、$115位した上に送料もかけたので、16,000円くらいになった。結構お高い。シャーシは上下に別れていて、上のパーツ番号が512190-001、下が512189-001だ。これで注文して期待通りのモノが来たので確認済み。製品についているWindowsシールとか、エナジースターのシールは付いていない(当たり前)。

上記と同時期に日本でJP版を買ってUSキーボードにした方が安くない?と思いeBayでUSキーボードを買ってみたら($19)これがまた壊れていてrefundしたりして、なんともすっぱい感じ。USキーボード自体は今でもeBayでいくらでもかえる。パーツ番号は508801-001。

HP Mini 1000 VTEは中古のコンディションに期待しないこと

等とまぁ、すったもんだしているうちに一年間ほど経ってしまったのだが(!!!つまり買ったのは2012年の10月)、HP Mini 1000 VTEの状態が良いものを中古で買える確率は実績値で20%(5台中1台)、傷物が多く、さらに自称美品の傷物があったりするので、今から(2013年10月から)完全に近いものを購入しようと思った場合は、以下の2つがまぁ、ありえる手法だと思われる。

  • コンディションの良いものを手に入れるまで買い続ける。気に入らなかったものは転売。
  • なるべくコンディションの良いものを手に入れて自分で直す。直す金に糸目はつけない。

ここで、除外した手段は、

  • 自称美品の中古を信じて高値で買う(大概何かしら問題がある。少なくとも内蔵バックアップ電池は寿命で切れている)。
  • 未開封品が出るまで待つ(eBayで新品が出たことがあるが、自称新品である可能性が高い)。

腕に自信が無い場合は、実際問題として以下にしておいた方が無難だろう。

  • 値段に折り合いが付く中古を買って、多少まずかろうがそれで我慢する。

万が一、Yahoo!オークション等国内で未開封品が出た場合はそいつは、超レアな一品であることは間違いない。

それにしてもだ、文字通り世界中に注文を出して注文したものがそれぞれちゃんと届いたり届かなかったりするってのは、IT革命と物流革命の恩恵の賜物でいかにも21世紀の話題だ。世界は変わったなぁ。

不具合リスト

参考までに、中古のHP Mini 1000 VTEで出た不具合は以下の通り(カッコ内は実績値)、

  • 内蔵バックアップ電池(汎用品ではなく専用電池)が切れている(4/5台)
  • 電源ボタンの塗装が禿げている(3/5台)
  • タッチパッドOn/OffボタンのIMRフィルムが禿げている(2/5台)
  • キーボード不良(1/5台)