東芝 VARDIA D-W255KというVHS付きのレコーダーを買った。大体3万2千円で3年保証付き。東芝レコーダーの暗黒時代を象徴する冴えない機種ではあるが、それでも見所はあった。
D-W255K製品情報
http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/vardia/d-w255k/index.html
我が家に大量にあるVHSを早急に処分する必要があり、必要に駆られて買った機器である。本当なら、メディア変換なんて面倒くさいことはしたくないし、いままでやってこなかったのだが、家族が増え、我が家は狭くなった。狭いのでろくに見ないVHSテープごときに割く場所はもうないのだ。
kakaku.comで執拗に書かれていることが本当ならば、この機種はフナイのOEMだそうで、まぁ、VHSなんて終わった規格に対して本腰をいれて開発をする会社も少なかろうとは思うので、本当なのかもしれない。OEMにもいろいろあるが、これはどちらかといえば、ロゴを取り替えた程度のOEMで、ハードウェア・ソフトウェアとも東芝色の非常に薄い淡白な製品だ。
良い点としては、仕様としては副次的なものかもしれないが、VHSをHDMIを経由して、480p出力が出来る点だろうか、ip変換の質が良いようには見えないが、我が家のテレビ(TOSHIBA ZX9500)はプログレッシブ入力をしてもらえれば、大概の信号はそれなりの画質にしてまうDSPがついているので、VHSの絵の割には見れる、だいぶ眠い画にはなるけど。使っていないが光出力もある。HDMIと光がついているVHSビデオデッキは、過去の名機でもそうはないだろう。
主にパソコンで顕著だが、電子機器を時代遅れたらしめるのは、本体の古さもそうだが、付いているポート類が重要だ。いかに使っている部品が高級だろうが、映像出力がS端子、音声出力がアナログしかないようでは既に終わっていると私は考える方だ。HDMIケーブル一本で結線が済むのは楽なのよ。リモコンも使いまわせるし、昔に戻りたくない。
でもまぁ、それ以外は大体押並べて平均以下で、リモコンのボタンはふにゃふにゃしてるし、リモコンの操作文化がそもそも東芝文化になっていないってのはOEMだからといって許されるもんじゃないだろう。やる気ないなぁ。そりゃVARDIAブランドも無くなるわけだよ。
後、奥行きがそれなりにあり、我が家のテレビ台では本当にギリギリ収まった感じになった。後ろのファンの位置に余裕がないのがちょっと心配だ。
まぁ、3in1が便利なことは疑いようがないので、突っ込んだ使い方をしない限り値段なりの活躍はしてくれると思う。手持ちのVHSを早いところDVD化してしまおう。