Miracastに関するニュースサイトの誤報について

Windows 8.1の8月の月例アップデートにMiracast 受信機能はついていませんよ。という話。

Windows 8.1 update 2の提供が中止され、単なる月例アップデートになったというニュースのついでにMiracast受信機能をサポートすると発表があったかのように書いてあるが、それは間違いだ。

Microsoft、Windows 8.1 Update 2は提供せず月例で機能追加へ
~8月にはMiracastの受信機能が追加
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20140806_661109.html

Microsoft、Windows 8.1“Update 2”の提供予定はなし
今後の機能追加/改善は月例アップデートで対応していく。
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1408/07/news104.html

8月12日にWindows 8.1がアップデート、PCをMiracastの受信機として利用可能に!
http://ascii.jp/elem/000/000/921/921659/

Microsoft、8月12日にWindows 8.1のアップデートを公開へ―「アップデート2」ではない
(ここは間違った情報を流していない。本来の意味に近い情報はこんな感じ)
http://jp.techcrunch.com/2014/08/06/20140805microsoft-announces-august-update-to-windows-8-1-but-dont-call-it-update-2/

ものによっては!までつけちゃってるサイトがあるが、原文は、

August updates for Windows 8.1 and Windows Server 2012 R2
http://blogs.windows.com/bloggingwindows/2014/08/05/august-updates-for-windows-8-1-and-windows-server-2012-r2/

ここの、

  • Miracast Receive – exposes a set of Wi-Fi direct APIs for Independent Hardware Vendor (IHV) drivers or OEM drivers to develop Windows 32-bit applications that run on all supported x86-based or x64-based versions of Windows 8.1, enabling the computer as a Miracast receiver.

これだ。

  • Miracast受信 – IHVやOEMがMiracast受信機能を作るためのWi-Fi direct APIを公開した。

を空目したんだか、想像力を膨らませたんだか。。

ということなので、各自機能が無いと思ったときはMicrosoftや、各PCメーカーではなく、誤報を出したニュースサイトに問い合わせをしてほしい。ニュースサイト以外は誰もできるとは言っていないので、ニュースサイトが間違っているといわれておしまいだ。

それはそれとして、そのWi-Fi direct APIが提供される前からMiracastを使ったミラーリングのソフトウェアは既に提供されているので、この程度の小ネタを敢えて持ち上げたMicrosoftの意図も良く判んない(大まかな理由は及び聞いているが大した理由じゃない)。

東芝スクリーンミラーリング
http://dynabook.com/pc/catalog/dynabook/katsuyo14sp/smart.htm#screen

この程度の更新規模じゃそりゃ、update 2と呼べないわなー。