Apple PayでAppleの錬金術は完成するのか?

Apple今年最大の発表は「iPhone 6」でも、「Apple Watch」でもなく「Apple Pay」である。という話。

全てのプラットホームは最終的には財布機能を目指すのは自明である。肝心なのはそれがいつなのかだけなのだが、Appleがついに財布機能に手を付けた!

金儲けで最も効率が良いのは、金で金を生む金融だ。モノづくりは利潤をえるために、金で部品を買い、製品にして、それを売って金にする。金->部品->製品->金。という過程をとるが、部品と製品が無ければ、在庫の心配が無いし物流で悩む必要もない、為替もあんまり気にしなくていいい。良いことだらけだ。そして、それを可能にするのは技術というよりは金融の仕組みづくりで、例えば「Apple Pay」はそれを形にしたものなのだ。

まー、部品と製品が無いのを「モノづくり」とは言わないが。

財布機能がちょっとでも機能すれば、Appleは製品を作らずとも金儲けができる錬金術を手に入れることになる。この決済機能当面は北米のみの話題になりそうだが、この仕組みがどう機能するのかは非常に興味がある。

もっとも、興味があるのはどこのカード会社がつるんで、どこが幾ら手数料をとるかという金の流れの方だ。これに関しても既にちらほら話が出ているようだし、今後どこぞの経済紙が特集を組んで説明してしてくれることを期待する。非常に興味がある。

これは、ジョブズが音楽業界を脅してiTunesで音楽を売り出したのと同じ位のストーリーがあってもおかしくない非常に壮大な話であるはずだ。

また、話はちょっと変わるが、今後Apple Payは、金目当てのクラッカーの激しいクラッキングに晒されることは必至であり、永遠とも思われるクラッキングとの戦いの火ぶたが切って落とされた瞬間でもあると推察する。こちらにも非常に興味がある。

こっちも、事が起きればとんでもない話になることは必至だ。